花火と三脚撮影について
こんにちは、ベルボンダイレクトの又平です。夏も終盤になってきましたね、今年の夏は良い写真が撮れたでしょうか。さて、今回はまだまだ撮影のチャンスのある花火撮影についてちょっとだけお話したいと思います。すごく三脚メーカーっぽいテーマですね。ここでは花火撮影で気を付けたい三脚の使い方について紹介していきますよ。
三脚は出来るだけ大きいものを使おう
花火をキレイに撮る為には数秒から数十秒のスローシャッターになるので三脚は必須、とよく言われますが三脚に載せたからと言って絶対に大丈夫とは言えません。条件によってはブレてしまうことがあるんです、下の写真を見て下さい。
花火の光跡がパーマヘアの様にふにゃふにゃになっています、お世辞にもいい写真とは言えません。でもこれ、ちゃんと三脚を使って撮っています。これは載せているカメラの重さに三脚が耐えきれていない為です。日中の撮影では問題無くてもシャッター速度が遅くなればなるほど三脚の強度が必要になります。解決するにはカメラの重量に対し十分な推奨積載質量のある三脚を選ぶ必要があります。
ベルボンの製品では推奨積載内の機材であれば大体大丈夫だとは思います、加えて雲台や三脚本体の材質が金属やカーボン材で出来ているものを選ぶのが良いでしょう。
前後のバランスにも注意が必要!
さらに、推奨積載以内の機材を使っていても気をつけるポイントがあります。それは前後のバランスです。
この写真は適正な推奨積載質量の三脚を使用していますがブレています。望遠レンズで撮影しているのにカメラ側で三脚に付けていたので前側に重心が寄ってしまい、ミラーショックなどの振動が大きく出てしまった可能性があります。
いや、花火大会の途中でレンズを交換しようと思っていたんですよ。あとで短いレンズに付け替えるからカメラ側で固定していた方がレンズ交換も楽じゃないですか、周りも暗くてあぶないし…はい、言い訳です。失敗する可能性を少しでも下げる為にも最大限安定するように機材を設置すべきでした。
この他に、エンドフックやストーンバッグを使う事によって三脚の重心を下げて、より安定させて撮影することも出来ます。
これらのアクセサリーも強風では風でぶら下げたものが揺れてしまい逆効果になったりする場合もありますので、状況を見ながら最適な設置をして下さいね。
基本中の基本、レリーズを使おう
お次は、基本的な部分ではありますが手でシャッターを押さずにレリーズを使うことも重要です。リモコンでも手を触れずに撮影できますが有線のものの方がオススメです。一応ベルボンでもサードパーティ製のレリーズを扱っています。
このように花火を撮る際は三脚一つとっても沢山の注意点があります。それに加えてカメラの設定はもちろんマナー面など気をつけるべきことは沢山ありますよね。三脚のことばっかり話されても…とお思いの方、丁度カメラ情報サイト「デジカメWatch」にて花火撮影についての記事が掲載されています。プロの花火写真家による花火撮影のいろはが判りますので是非チェックしてみて下さい!
デジカメWatch特別企画
今年こそ上手に取りたい人の為の「花火撮影講座」
記事を書いている花火写真家の金武武(かねたけたけし)先生の素晴らしい作例も一緒に見れますよ、キャプションには撮影データ以外にも花火大会と花火の名前が添えてあるあたりに深い花火愛を感じます。各所で行っているセミナーでは撮影テクニックの他にも花火についての色々な話を聞けたりとすごく面白いのでオススメですよ。花火それぞれに名前があるなんて知りませんでした、必殺技みたいでカッコイイですよね。
上の記事には載ってないんですが旧姓の名を取った「福田式」と呼ばれる作品がありまして普通の花火写真とは全く違うファンタジックな作品は一見の価値アリです。毎回花火を撮影していると真似したくなってチャレンジしちゃうんですよね。ちゃんと撮れたことないですが…。金武先生のホームページでご覧頂けますので是非そちらもチェック!セミナー情報もここから確認できます。
金武武先生ホームページ
http://k-takeshi.jp/index.html
なんと、ソニーさんのサイトで福田式の撮り方の解説が載ってます。太っ腹過ぎ、α7RII買います!
ソニー
http://www.sony.jp/otona/2017/201708_vol1/index.html
色々と撮り方を工夫出来るのも花火撮影の面白さですね、自分なりに色々撮ってみました。
夏も終盤になりましたがまだまだ花火撮影のチャンスは全国各地であると思います。みなさんも素敵な花火を撮影してみて下さい!